骨折とは
何らかの外力によって骨組織の連続性が断たれた状態です。骨が完全に折れてしまったケースもあれば、骨組織の一部が損傷されているケースもあります。なお、骨折の中には、骨強度よりも強い外力が加わることで生じる「外傷性骨折」、一定の部位に繰り返しの外力が加わることで折れてしまう「疲労骨折」、骨粗鬆症などの病気が原因で引き起こされる「病的骨折」などがあります。
骨が折れてしまうと
骨とその周囲は、神経と血管が張り巡らされているのですが、骨が折れてしまうとその部位に痛みや腫れの症状が出るようになります。このような症状は、打撲や関節脱臼でもみられるので、しっかりとした診断をつけるためにも一度ご受診ください。
なお、痛みがそれほど強くなく、見た目も変形していない場合であっても、骨折していることがあります。例えば、捻挫や突き指程度の症状かと思ったら骨にヒビが入っていたというケースもあるので、X線撮影などで判断いたします。
指・手・肘の骨折は保存治療でも手術治療でも対応します
当院では、橈骨遠位端骨折、舟状骨骨折、手指の骨折、肘関節の骨折などの治療に対応しております。患者様の状態を見極め、適切に手術などを行いますので、まずはお気軽にご相談ください。
骨折の治療
骨折の治療では、主に整復、固定、リハビリテーションの3つが行われます。整復では、徒手整復術や牽引法を行い、その後テーピングや包帯、ギプスなどで骨折部位を体外から固定していきます。その際に関節運動を制御する装具療法を用いることもあります。リハビリテーションでは、運動機能を早期に回復できるように関節運動や筋力強化訓練などをしていきます。